まず始めに「概要欄」「説明欄」は人によってYouTube上で示す場所が違うので、説明しておきます。
「概要欄」=チャンネルの概要欄
「説明欄」=動画の概要欄
ニュアンス的に動画の概要欄を「概要欄」と言っている場合もありますが、ここではわかりやすいように「説明欄」という言葉で進めていきます。
説明欄はあまり重要視されていないような印象も受けますが、実はタイトルの補足となる結構大事な部分だったりします。
ですので、最初に説明欄の重要性についてお話しします。
説明欄の重要性
説明欄は、タイトルやサムネイル、タグなどを含め「メタデータ」と呼ばれる部分。
一言で言えば、「コンテンツの見つけやすさ」に影響します
メタデータとは、そのデータを表す属性や関連する情報を記述したデータのことです。
つまり、検索結果に表示されやすくする、関連性があるなどを示すものがメタデータなのでYouTube上では求めている人に効率的に見つかりやすくするためのものと言えます。
ですので、メタデータに記載する内容は動画の内容と合った適切なものを入れることが重要となります。
そして、関連動画もこの説明欄に含まれるキーワードからインプレッションされることが多いので、もし関連に寄せたいライバル動画があれば、その動画の説明欄に使われているキーワードを使って、近しい文章にしておくと微々たるものですが効果はあります。
では、ここからは動画の説明欄について押さえておくべき4つのポイントをお話ししていきます。
押さえておくべき4つのポイント
1、記載する順番
2、キーワードの強さ
3、タイムスタンプ(チャプター機能)
4、インプレッションの絞りコントロール
順番に説明しますね。
1、記載する順番
1. 動画の簡単な説明
2. タイムスタンプ
3. チャンネル登録を促す文章
4. 他の動画を促す文章
5. 1よりも詳しい動画の内容解説、説明など
6. SNSへのリンク
7. ハッシュタグ
「どうしてこの順番なのか?」というと、今は動画だけになってしまったYouTubeの無料の教科書「クリエイターアカデミー」で推奨していた内容だからです。
ただ、個人的には2以降はPRしたい内容や視聴者に合わせて前後しても問題ないと思っています。
簡単に1〜7までの内容を説明すると・・・
動画の簡単な説明2~3行(約全角65文字ほど)を書く。
そこにタイトルにも入れた検索にも引っかかりやすい狙ったキーワードを含める。
下記にて詳しく説明
チャンネル登録はこちら
+URL
今回の動画に関連した他の動画を促す文章
(タイトル+URL)
特に料理系(例:レシピ系なら材料や分量、作り方など)
TwitterやInstagramなど
動画に関連したタグ(#〜〜)を3〜5つほど。
アップロード後、動画の下に1つ目から3つ目まで表示されるので書く順番を意識すること
※ハッシュタグに関しては15個以上入れると無意味なものになると言われているので多くても最大14個までにしてください。
そして、次は特に1番の簡単な説明部分で重要になってくるキーワードについて。
2、キーワードの強さ
1〜7の順番の中でも特に気をつけておきたいのが1番。
ここに動画タイトルと似た単語・類語などを1、2語入れると、SEOに効果的と言われています。
さらに、左上に寄せたほうがパワーが強いとクリエイターアカデミーでも言っていたので極力、キーワードは左上に位置するように、そして文章がおかしくならないように動画の概要を書きましょう。(下に行けば行くほどキーワードのパワーが弱くなる)
ちなみに、前後の文脈についてもAIは認識していると言われています。
ですので変に単語を並べるのではなく、文章としてキーワードを含んだ説明をするのがおすすめです。
それと、2番以降が前後しても問題ないと思っている理由は、下部に行けば行くほどSEO的なキーワードの力も弱まるためそこまで重要視しなくてもいいと思っているからです。
実際に僕が色々なパターンで試しましたが、キーワードに関してはさほど結果に影響ありませんでした。
ちなみに、チャンネルの概要欄についても近しいことが言えます。
SEO対策として検索されやすいキーワードをチャンネルの概要欄に入れておくことで、引っかかりやすくなりますので覚えておきましょう。
3、タイムスタンプ(チャプター機能)
00:00 オープニング(動画のタイトルや簡略化したものでもOK)
01:00 目次紹介
02:00 ハンバーグの分量・材料紹介
02:14 ハンバーグの作り方
06:53 ハンバーグの盛り付け方
タイムスタンプとは動画の説明欄で見かける上記のようなものです。
タイムスタンプとは?
時間を説明欄に入力することで、その時間部分がリンクになり、クリックすると動画をその時間までスキップできる機能です
「目次」の意味合いで使うことが多い。
チャプターとは?
ひと区切りのことを言います。
タイムスタンプ = 数字部分
チャプター機能 = 数字+文字部分
という考え方でいいかなと。
この機能を説明欄で使うと、動画の下部にあるタイムバーにそれぞれの項目が表示されるようになります。
さらに、2021年中旬からはこのタイムスタンプがあることで見出し別にサムネイルも抽出され、そのシーンへ飛びやすいようになりました。
つまり、視聴者ファーストで見たい箇所に飛べるようにYouTubeが対策したということなので、入れておくことで評価が少し上がり、優位性はあると思われます。
また、この見出し部分に入れる言葉も「見出し」として認識されるためSEO的に効果があります。
ですので、キーワードを意識した見出しにしておくといいですね。
他のメリットとしてもGoogleの検索結果で動画が1位をとったときに時間別で表示もしてくれます。
ですので、今後のことを考えたときにタイムスタンプは入れておいて損はないです。
使い方
00:00 オープニング(動画のタイトルや簡略化したものでもOK)
01:00 目次紹介
02:00 ハンバーグの分量・材料紹介
02:14 ハンバーグの作り方
06:53 ハンバーグの盛り付け方
最初に必ず「00:00」を入れること。
これが無いとタイムバーに反映されません。
そのほかの注意点としては・・・
- 数字だけは文字数に関係なく表示されない「1」「10」「100」「1000」
- 全角の数字だけも文字数に関係なく表示されない「100」「1000」
- 文字の後の数字は表示される「大きい1」とか
- 最後に付けた記号は表示されない「?」「!」など
- 文字で挟んだ記号、句読点は表示される「あ、い」「あ。い」「あ?い」「あ■い」など
- 全角の伸ばし「おーい」とかの「ー」これは表示される。最後でも表示される
- 最短の長さは10秒以上じゃないと表示されない
- 2文字は表示されない「概要」とか
- 3文字以上必要
- 「00:00」の後にスペース入れなくてもいい「00:00あああああ」
- タイムスタンプが前ではなく後ろでもいい「あああ00:00」
- タイムスタンプを前後で文字で挟んでもいいが2文字は表示され無い「あい00:00うえお」この場合前の「あい」は表示されない。
- 半角英字も3文字以上必要「00:00aaa」
- タイムスタンプと見出しのスペースは半角スペースでも全角スペースでもOK、混ぜてもOK
- チャプターは3つ以上と言われているが2つでも表示された
- 「00:00」「0:00」これはどちらでもOK、混ぜても表示される
- 見出し文字は改行しない限り文字として認識されているっぽい「今日の夕飯レシピ00:40はハンバーグですがとっておきのソースをご用意したので一緒にご紹介します」これは表示は省略されるが文字として全部認識されているっぽいということ。改行するとそこで区切られる
4、インプレッションの絞りコントロール
では、次にインプレッションの絞りコントロールについて。
わかりやすく言えば、キーワードでインプレッション先をコントロールするということです。
なぜか狙っていないユーザーも入ってきてしまう・・・
という場合、説明欄に余計なキーワードが入っていることが原因ということも考えられます。
例えば、
「50代 美容」と言うキーワードがあったときに、そのまま使えば
50代の美容に興味ある人
に届きますが、本来狙っていない「20代」という言葉を使ったり、「30代」という言葉をより多く取り入れたりすると20代、30代の人にもインプレッションされます。
つまり、動画は「50代の美容に興味ある人」に見てもらった方がエンゲージが上がるのに「20代、30代の美容に興味がある人」にも表示されて届いてしまうので、クリック率が下がる可能性があります。
さらに、チャンネル全体の視聴者層が20代〜50代と幅広くなるため、
・20代に刺さる動画
・50代に刺さる動画
と再生数にばらつきが出てしまいます。
こうなってくると、登録者の割りに再生回数の悪い動画の完成です。
実際は、動画の中のセリフに入っていたりすることもあるので、本来であれば台本の言葉も一言一句考えるべきですが、まぁそれはなかなか難しいですよね。
なので、対策としては余計なキーワードを説明欄に入れないようにする。ということ。
そうすることで、適切な属性へインプレッションされるためAIにも
このチャンネルはしっかりと見てくれる視聴者を抱えているなぁ
という評価を得やすくなります。
ターゲットに向けての近しいキーワードは良いですが、上記のように明らかに狙っている年齢層が違う動画なのに、そのキーワードを入れるのは悪手なので気をつけてください。
意識しておくことで対応できることもあるのでぜひ覚えておいてください。
最後に
今回は、説明欄の押さえておくべきポイントを説明しました。
順番に関してはあくまでも基本なので、1番の簡単な説明以外は臨機応変に前後し、視聴者が使いやすい、見やすいようにしてください。
また、重要なのは動画の内容です。
説明欄をしっかり書いたところで、動画の視聴者維持率やクリック率、再生時間、エンゲージメントが弱ければ伸びません。
重要ではあるけれど、あくまでも補足的な位置付けなのを忘れないでください。
無いよりはあった方がいい。という感じです。
それと、余計なキーワードを含めないためにものすごくサラッとしている説明欄が最近多く見られます。
それでも再生数は数万〜数十万以上とっているので、つまり重要なのは説明欄よりも動画の方ということです。
今回の記事が少しでも参考になればと思います。
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