YouTubeを始める上で必ず知っておかなければならないことがあります。
それは「YouTube側の考え」です。
ほとんどの人が気軽な気持ちでYouTubeを始めますよね。
でも、実際はなかなか再生数も伸びなければ、登録者も増えない。
その理由はYouTubeのプラットフォームを理解していないからです。
自分でなんとかできると思っているかもしれませんが、動画をアップする場所はYouTubeであり、無料で使えるのにも理由があることを忘れてはいけません。
ということで今回は、YouTubeで成功するためにまず知っておかなければならない「企業としてのYouTube」についてお話ししていきます。
今回のお話ではYouTubeのチャンネルを運営する上で「何が必要でどんな動画を作るべきか」が見えてくるので、ぜひ最後まで目を通していただけたらと思います。
ですが・・・そもそも、
YouTubeって何
って思いませんか?
そこで、まず始めに「YouTubeとは何なのか?」そこから見ていきましょう。
YouTubeとは?
Googleが提供する「世界最大の動画共有サービス」です。
Youは「あなた」、Tubeは「ブラウン管(テレビ)」という意味。
YouTubeを一言で言えば、
自分の好きな時に好きな様に「動画で発信できる」最強プラットフォーム
ですかね。
YouTubeの歴史
YouTubeは2005年12月15日から公式なサービスを開始した。公式サービスの開始当時、1日の動画再生回数は約800万回だった。YouTubeは急速に成長し、2006年7月の発表では、1日に6万5000本以上の新たな動画がアップロードされており、1日の動画再生回数は約1億回であるとされた(wiki参照)
YouTubeは、2006年10月9日にGoogleの買収に同意しました。
さらに詳しくはWikipediaを見てください。
YouTubeの利用者は、18歳〜64歳のネット人口の80%以上が視聴。
日本では6000万人以上が利用しています。
2020年から5Gの時代になり、動画が見られる時代に突入していくことになります。
つまり、今後さらにYouTubeの利用者は拡大していくと予想できますね。
実際に、多くの方がYouTubeを始め、2019年からは有名人や企業の参入が目立つようになってきました。
そこで、YouTubeは
・動画を作るクリエイターに何を求め
・視聴者に何を提供することを考えているのか?
このことについて考えていきましょう。
YouTubeは何を考えているのか?
冒頭でもお話ししたように、
YouTubeは「自分のプラットフォームにいて欲しい」と考えています。
つまり、簡単に言えば
「YouTubeの中でたくさんの動画を見てぐるぐる回って欲しい、少しでも長くいて欲しい」
と思っています。
そこで、動画を作るクリエイターには、YouTubeに少しでも長く滞在してもらえるようなコンテンツを作るように働きかけ、
YouTubeのことが勉強できるクリエイターアカデミーでも、
動画は総再生時間によってランク付けされ、総再生時間が長い動画ほど検索結果や関連動画の上位に表示されやすくなります。
と言っています。
ただし、長い動画を作ればいいというわけではありません。
エンゲージメントと言って、ユーザー(視聴者)が投稿に対して反応を示した割合を示す値も大事になってきます。
例えば、
・サムネイルのクリック
・GOODボタン👍
・BADボタン👎
・共有
・保存
・コメント
・コメントのGOODボタン👍/BADボタン👎
・再生回数
・再生時間
など。
これらも動画の評価に繋がりますので、如何にこれらのアクションを取れる動画かどうかという部分も見ています。
そして、基本は規約に引っかかるようなNGワードや明らかな著作権違反をしなければ評価が下がることはありません。
とは言っても、YouTubeは非アクティブのユーザーを定期的に削除しているのでチャンネルの登録者があまりにも見てくれない人たちだった場合、チャンネル自体の評価は下がります。
これは外部流入の話にも関連してきますのでまた別の記事でお話しますね。
で、
「BADボタン👎(低評価)」ってマイナス評価になるのでは?
とに気なる方もいますよね。
これは、クリエイターキャンプでしたかね・・・
そこで高評価と低評価の割合が50%以下だと良くないというお話しがありました。
ですが、実際に50%以下でも伸びている動画を見ているので一概にここだけの判断で動画を見るのはよくありません。
よりひとさんやシバターさんのように炎上していてマイナス評価ばかりついていても、おすすめに表示されます。
ですので、伸びる伸びないの話であればあくまでも、50%以下よりは、それ以上の方が全体的にいい評価を得られて伸びる可能性があるということを覚えておきましょう。
50%以上でも伸びないものもありますからね。
詳しく話せば広告主が低評価が多い動画にはあまり出したいくないなどの話があるので、広告単価が下がる傾向もあります。
話を戻しますが、YouTubeは、少しでも自分のYouTubeというプラットフォームにいて欲しいと考え、視聴者の反応が取れて正しい内容の動画コンテンツを揃えたいと思っているので、長く見られる動画や回遊率を高めている動画を評価しています。
ですので、不正なメタデータや誤解を招くメタデータの使用に非常に厳しく対処しています。
タイトル、説明、動画のタグなどを基に動画を認識しているので正しく設定することで検索に引っかかりやすくなりますし、他動画の関連動画として表示されやすくなります。
さらに、メタデータやユーザーの情報を基にレコメンド機能を取り入れています。
これらのことをまとめると
・長い時間の動画
・視聴時間が長い動画
・反応の取れる動画
・正確なメタデータを記載している動画
このような情報を基に動画に評価をつけているということになります。
そして、ユーザーの行動履歴などのデータを基に他の視聴者のためになる動画を表示することで多くの人が長時間滞在するプラットフォームを作り出しています。
YouTubeの「自分のプラットフォームにいて欲しい」という考えに沿って
YouTubeで何が必要でどんな動画を作るべきか?
これを学べるのが公式で出しているYouTubeクリエイターアカデミーです。
まだ見ていない方は一通り目を通して勉強しておきましょう。
クリエイターアカデミーは一通り目を通しておくと今後の動画制作で、
アカデミーの中で言われていたあれはこう言うことだったのか💡
など点と点が繋がっていくと思います。
ですが、結構なボリュームなので1日に1時間など勉強する時間を設けて次へ進んでいきましょう。
では、ここからは「企業としてのYouTube」を見ていきます。
YouTubeは企業なのでお金で成り立っている
結論からお話しすると、YouTubeも企業なのでお金が欲しい訳です。
儲からないと意味がありませんからね。
ですのでYouTubeは、
・慈善事業ではない
・企業なのでお金が欲しい
・広告主からお金をもらうことで成り立っている
・クリエイターに場所代を払うことで広告枠を確保している
このようなことが言えます。
では、YouTubeがお金を払うほど欲しいものは何でしょうか?
それは「広告枠」です。
クリエイターにチャンネルを作らせ、動画を投稿させることで広告枠ができます。
そこで、優秀なクリエイターにはお金を払い、さらに広告枠を増やしてほしいと考えているわけです。
すると、このような図が見えてきます。
YouTubeはこのような図で成り立っていることを覚えておきましょう。
では、ここからはYouTubeが儲かるための仕組みについてもう少し深掘りしていきます。
YouTubeがブラウジングと関連をメインにしている理由
YouTubeの80〜90%を占める関連とブラウジング(おすすめなど)。
この部分をYouTubeがメインにしている理由はなんでしょうか?
それは、関連などにユーザーが興味ありそうな動画を表示させることで、より長くプラットフォームに居続けてくれるからです。
つまり、視聴者に長く留まってもらうようにしているわけですね。
「長時間YouTubeを見ている」と言うことは、「より多くの広告を見てもらえる」と言うこと。
まさに、YouTubeが企業として儲けるための戦略がそこにあると言えます。
YouTubeを始めた時は、自分の知りたいことをまずは検索すると思いますが、そこで得た情報から関連した動画を表示されたらどうでしょうか?
あれ?
なんか興味ありそうなことが表示されてる・・・見てみよっと💡
ポチッ!
このように見てしまいませんか?
この流れは、思い返すと誰しもが経験あると思います。
今までに蓄積された膨大なデータに基づき、あなたが少しでも興味あったことから
この人はYouTube内の行動パターンがこうだから・・・こう言うことにも興味持っていそうだ💡
とAIが判断し、表示しているわけです。
これらの仕組みは、「YouTubeが儲かるためにできている」と言うことを覚えておいてください。
つまり、普段、動画作成をするにあたって何を考えなければいけないのかと言うと、
「YouTubeが喜ぶ動画を作る」と言うことです。
これをもう少し、わかりやすく解説すると・・・
YouTubeが喜ぶ動画とは何か?
たくさん広告を表示できる動画が理想だ
たくさん広告を表示できるのは8分以上の動画だから、クリエイターには長い動画を作ってほしいなぁ
でも、離脱率の高い動画は広告を載せても見られない
だから視聴者維持率が高く、再生時間も長い動画を優遇する
さらに視聴者の反応が高ければ最後まで見てもらえている可能性が高まるなぁ
次の動画も見る可能性が高い
それなら、エンゲージメントが高い動画を優遇しよう
そうなると、このチャンネルは優秀だ!
チャンネルの評価も上げよう!インプレッションの上限解放!
長い動画でしっかりと視聴者の反応もとれるチャンネルをどんどん伸ばしてあげよう
そうすれば広告もたくさん表示できるし、自分ら儲かるわ。ウハハ!
こんな流れになります。
これらをまとめると、
「視聴者が長く見てくれて、反応をしてくれる動画」を作ることでYouTubeは儲かる。
と言うことになります。
なので、Twitterでなーちゃんさんとかは「視聴者のための動画を作れ」と言っているんですね。
その裏にはYouTubeが儲かる仕組みがあるからなんです。
だから自分のやりたいことをやっているチャンネルは失敗します。
また、このYouTubeの意図がパソコンや、スマホアプリに表示されている項目にも現れていますので少し解説しますね。
スマホアプリ画面から読み取れるYouTubeの意図
スマホアプリの項目を気にして見たことはありますか?
左から
・ホーム
・探索
・+(動画の投稿)
・登録チャンネル
・ライブラリ
となっていますよね。
この項目、アイコンはコロコロ変わるので2020/12/01現在のものです。
これらの項目を読み解いて言語化していくと・・・
【ホーム】
➡︎自分の行動パターンから興味のある動画が表示される
【探索】
➡︎自ら興味のある動画を探させる
その中でも割合が多いと思われる、急上昇、ゲーム、学び、音楽、ニュースなどが項目としてある
【登録チャンネル】
➡︎自分が興味を持って登録したチャンネルの最新情報が表示される
【ライブラリ】
➡︎興味があって視聴した動画、履歴、高評価した動画、後で見る、再生リストなどに保存した動画が表示される
全部に何かしらの「関心」「興味」を持って行動した結果が表示されているのがわかります。
つまり、これがYouTubeが80〜90%を関連やブラウジングに重きを置いている証拠にもなります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は「YouTubeは何を考えているのか?企業としてのYouTubeを考える」というお話でした。
YouTubeがどんなことを考えているか理解できましたでしょうか?
今回のお話を知っているかいないかで動画の作り方が変わってくるはずです。
ですので、良く聞く
「視聴者のための動画を作れ!」
という言葉、この本当の意味は
「YouTubeがたくさん広告を表示できて喜ぶ動画を作れ!」
という意味ですので覚えておきましょう。
そうすると、
動画は総再生時間によってランク付けされて、総再生時間が長い動画ほど検索結果や関連動画の上位に表示されやすくなります。って言ってるから動画の時間は長くなければいけないの?
と思うかもしれませんが、そうではありません。
一番大事なのは、視聴者が喜んで最後まで見てくれる動画です。
無理に長い動画を作る必要はありません。
視聴者に、見る価値のある飽きさせない動画を届けるように意識してください。
こちらの記事も合わせて読むことでYouTubeの理解がさらに深まります
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