お、なんか面白そうな動画がある!
あ、これも面白そう!
そうやってついつい違う動画を永遠と見てしまった経験はないですか?
実はこれ・・・YouTubeの思惑通りに僕たちは動かされているんです。
そこで今回は、
「視聴者はどういう経路でYouTubeの様々な動画を見るようになるのか?」
そして、「YouTube側の動き」について見ていきましょう。
これらのことを通して、
・YouTubeではどんな順番でチャンネルの動画を作っていけばいいのか?
・動画単体に蓄積されるデータが如何に重要か
がわかります。
さらに、外部流入がなぜダメなのか?
この点についても
なるほど💡
と思う内容になっていますので、ぜひ最後まで目を通して下さい。
この記事を読むにあたって、前回のこちらの記事を読んでおいた方がスーッと頭に入ってくると思いますので、まだ読んでいないのであれば先に目を通しておいて下さい。
>YouTubeは何を考えているのか?企業としてのYouTubeを考える
では、さっそく「視聴者(ユーザー)の動き」から見ていきましょう!
視聴者(ユーザー)の動き
最初に視聴者の動き1〜3までを見ていきましょう。
1、YouTubeを知る
2、興味のある動画を見る
3、関連やトップページに興味のあるものが表示され、さらに見る
これらの流れを記事を読みながら一度頭の中でシミュレーションしてみて下さい。
今後、動画を作る際に視聴者のことをイメージして実際にどんな行動をして、何に悩んでいるのか?を考えるときの練習になります。
これができると、なかなか見えてこない本当に視聴者が解決したいと思っている悩みが見えるようになってきます。
ということで、まずは視聴者が「YouTubeを知る」ところから見ていきましょう!
1、YouTubeを知る
まず、視聴者はYouTubeを「知る」ところから始まります。
会社、友人、家族などに
と言われ、見ると確かに面白い。
そして、興味を持ちYouTubeを見る。
さらに、アプリがあることを知り、スマホに入れ、暇な時や通勤中など時間があるときに好きなものを見るようになる。
もしくは、テレビなどにYouTuberが登場していることから、興味を持ち、自分で調べてYouTubeを見るようになる。
大体の人がこのような流れでYouTubeを知ると思います。
この時点で見えてくるのは、人に動画を「シェア」しているという事実です。
では、次の段階「興味のある動画を見る」を見ていきましょう!
2、興味のある動画を見る
YouTubeというものを知ったら、視聴者が次に起こす行動は「見る」。
YouTubeを見始めると、様々な動画が表示されるため自分の好きなもの、興味のあるものを見るようになりますよね。
最初は、自分の見たい動画を検索窓に入力し、表示されたものを見るところから始まる方が多いでしょう。
そして、
- 犬や猫などが好きであれば癒しを求めて動物を見る
- スポーツで、サッカーや野球が好きなら、試合、選手関連の動画を見る
- 音楽が好きならジャンル別、好きなアーティストの動画を見る
- 何かを買いたいと思ったらそのレビュー動画を見る
- 英語を学びたいと思ったら英語を学べる動画を見る
こうやって、視聴者は自分が興味のある動画ばかり見るようになります。
次ですが、
1、YouTubeを知って
2、自分の好きな動画を見る
この自然な流れから、さらにドツボにハマっていきます。
3、関連やトップページに興味のあるものが表示され、さらに見る
自分の好きな動画を見ていると・・・
(例:猫)
お〜、この猫の動画可愛くて癒されるなぁ〜😸
(ポチっ 次の猫の動画)あ、これも可愛ぇぇ・・・
(ポチっ 次の猫の動画)も〜、猫可愛すぎだろ😽
(ポチっ 次の猫の動画・・・エンドレス)
あ、やべ💦 1時間も見てた😅
このような流れになりますよね。
で、興味のある動画を見たときに気になったらチャンネル登録をします。
すると、YouTubeへアクセスした際に、トップページに登録しているチャンネルでまだ見ていない動画が表示されたり、今まで見ていた動画を基に関連したものが表示され始めます。
ここからは、検索よりも表示された動画をクリックし、見る機会が多くなっていきます。
つまり、動画を作るクリエイターからすると、
1、最初は検索窓からの流入を狙うことで再生回数が上がり
2、自分のチャンネルと同じジャンルのチャンネル動画から、よく見られ、再生回数が伸びている動画と似たようなテーマの動画を作ることで関連に載るようになり
3、さらに再生回数が伸びたことでトップページに表示され、動画をクリックされ、再生回数がまた上がる
という段階を得て動画の再生回数は伸びていくことになります。
次に、視聴者ではなく「YouTube側の動き」についてお話ししていきます。
これを知ると、今までのお話がよりイメージしやすくなるはずです。
YouTube側の動き
YouTubeは視聴者のデータ収集から、似たようなユーザー属性に関連動画として表示させています。
1、視聴者のデータを収集
2、動画別にデータを蓄積
3、似たようなユーザー属性に関連動画として表示
先ほどの視聴者の動きをイメージしながら読み進めていって下さい。
1、視聴者のデータを収集
ユーザーがGoogleアカウントを作った際に、
・メールアドレス
・生年月日(年齢)
・性別
などのデータを収集。
そして、アクセスしている場所をGPS、IPアドレスから収集。
Google検索やYouTube検索で入力したキーワードから、その人がどんなことに興味を持っているのか把握。
こうやって見ていくと、Googleに筒抜けなのが分かってきますよね。
ククク
この個人情報が筒抜け状態というのを知っておくと、いろいろな点で疑問が解決すると思います。
例えば、関連した動画を見ていなのになぜか、知りたいことがYouTubeのトップ画面に出てきた・・・とか。
どこかでその内容に関することを検索していた過去があるかもしれないですし、検索から他のプラットフォームで関連した内容を見ていた過去があるかもしれません。
Googleが個人情報をガッツリ収集していることが分かったところで、次は「動画別にデータを蓄積」に関して見ていきます。
2、動画別にデータを蓄積
YouTubeでアップロードしたての動画にはユーザーのデータがありません。
あるのは、テキスト部分のデータ
・タイトル
・説明
・動画のタグ
・字幕
などの文字情報だけ。
あと、ここにサムネイルの画像解析や動画の解析も入ってきます。
YouTubeはこれらを基に、インプレッション(表示回数)を上げ、タイトルなどに入れたキーワード別に引っかかるユーザーに表示しています。
例えばですが「ユニクロのリュックをレビューしてみた」というタイトルの動画を作ったとしましょう。
するとイメージ的には、
・ユニクロ
・リュック
・レビュー
これらのキーワードに関連した人たちにインプレッションが広げられます。
👇イメージ図
そして、気になったユーザー(視聴者)が動画のサムネイルをクリック&視聴。
そのユーザーのデータが動画に蓄積されていきます。
ここで、逆も起こります。
つまり、ユーザーにも動画のデータが蓄積されます。
ユーザーのデータ➡︎動画に貯まる
動画のデータ➡︎ユーザーアカウントに貯まる
こんな感じです。
そして次の段階「似たようなユーザー属性に関連動画として表示」に移ります。
3、似たようなユーザー属性に関連動画として表示
ユーザー(視聴者)のデータが蓄積された動画は、次にそのデータを基に似たような行動をしているユーザー(視聴者)へ関連動画として紹介、表示します。
この行動というのは、似たようなジャンルの動画を見ていることや、似たような時間帯にYouTubeにアクセスしていることなど、動画を見ていた人と似たようなジャンルやテーマに興味のある人へ関連やおすすめとして表示するということです。
ここには性別や年齢が同じくらいの人というデータも含まれます。
つまり、Googleアカウントにあるデータを基に、様々な動画を見ることで
- 動画にユーザーのデータが貯まる
- アカウントに動画のデータが貯まる
ということが起き、双方にどんどんデータが蓄積され、関連やおすすめでさらに表示されて広まっていくことになります。
蓄積されたデータの重要性
そして、ここからは両方に蓄積されたデータの重要性についてお話しします。
簡単におさらいすると、
1、YouTubeではテキスト(文字情報)と画像や動画分析以外のデータが0状態で動画がアップされる。
2、その動画を見ると、見たユーザー(視聴者)のデータが蓄積された動画ができる。
3、そして、それが似たようなユーザー層に関連動画として表示される。
でしたね。
つまり、ここで本来狙っていたターゲットとは別のユーザーデータが動画にたまると、普段は見ないのにその人のトップページや関連に表示され、インプレッションばかり増え、クリック率が下がる動画が出来上がります。
これは、Twitterでよく見かけることなのですが、例えば、料理アカウントでプロフィールにYouTubeのURLを貼っている方がいるとします。
その方が、料理のことについて発信しているのならいいんです。
でも、YouTubeのことやビジネス関連、筋トレのことなど関係ないことを呟いていたらどうでしょう?
特に、YouTubeの結果について呟いていたら、ほとんどの人がYouTubeのURLから
どんなチャンネルなんだろう?
どんな動画なんだろう?
と見にいきますよね。
そうなると、普段は料理に興味ない人も見るわけです。
その結果、最初は見てもだんだんと見なくなるので、その視聴者の画面には表示されるもののクリックしない現象が起きます。
さらに、普段はビジネス系ばかり見ている人のデータがその動画に貯まるため、別のビジネス系を見ている視聴者にも少なからず表示される現象が起きます。
となると、繰り返しになりますが、インプレッションばかり増え、クリック率が下がる動画になるわけですね。
しかもAIが困惑すると思われます。
基本、規約違反ではないので評価が下がるとは言いませんが、最初は良くても後々、伸び悩む動画になる可能性は出てきます。
ですので、少しなら良いですが、積み重なっていくとデータも膨大な量になるので極力ターゲットとは違うユーザー層には自分の動画は見られないようにしておいた方がいいです。
先ほどの画像ではTwitterからの「見に来てねー」を✖︎にしましたが、属性が合っていればOKです。
ただかなり難易度が高いので、むやみやたらと外部流入はしない方がいいです。
これはTwitterに限らず、インスタグラムやTikTokなどの外部流入が良くないと言われていることにも関連するお話ですので覚えておいてください。
まとめ
ということで、今回は「視聴者の動画を見る経路から蓄積されたデータの重要性」についてお話ししました。
・視聴者の行動
・YouTube側の動き
これらの視点から見るとうまーく繋がっているのがご理解いただけましたでしょうか?
うまくできてますよね〜。
YouTubeの手のひらで転がされている感じにもなりますが、プラットフォーム側の考えとしてはできる限り長い時間、YouTubeにアクセスしていて欲しいので視聴者を常に留めておくような仕組みになっているんです。
ただし、最後の外部流入に関しては、自分でチャンネルを伸びにくくしてしまっていることになりますし、結構やってしまっている方がいたので気をつけてくださいね。
今回お話ししたYouTubeの仕組みを知っていると今後の動画作り、チャンネル作りで知らない人に大きな差を付けられますので、ぜひ活かしていただければと思います。
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